先日、キリンが主催するビールセミナーを受講してきました。
キリンのビールセミナーは定期的に開催されてはいるものの、申し込んでもなかなか抽選に当たらない高倍率のセミナーなのです。
今回も運よく繰り上げ当選でした!うれしーー!というわけで、早速参加レポです。
キリンビールセミナーの受講は今回で2回目でした。前回のレポはこちら↓
おうちでも参考にしたい!ビールと料理のペアリングが体験できる
今回のテーマは「ビールと料理のペアリング」です。
わたしたちが感じる「おいしさ」とは何か、ペアリングとは何かを簡単に学習したあと、実際にペアリングしたビールと料理を、試飲・試食できる講座です。
人はなぜ美味しいと感じるのでしょうか? 味覚の仕組みをもとに、ビールと料理を組み合わせます。実際にレストランで提供している料理と、クラフトビールのペアリングを体感しながら、なぜこの組み合わせが良いのか体験できる講座です。
会場は、キリンビール横浜工場内にあるレストラン「スプリングバレーブルワリー横浜」です。
2階席へ案内されると、18席ほどのセッティングがしてあり、正面には小さなスクリーンが設置されていました。
講座の流れに沿って、かんたんに内容をご紹介します。
わたしたちが感じる「おいしさ」とは
まずは、わたしたちが感じる「おいしさ」って何?ということから、話が始まりました。
おいしさを感じるメカニズムとして、5つの基本味(きほんみ)があります。「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」の5つですが、それ以外にも「辛味・渋味」などありますね。
そんな「味覚」だけではない、おいしさを感じるしくみとしては、風味であったり(コクや香り)、食味であったり(テクスチャー・温度・色や光沢・音)。食事環境やこれまでの食生活、食べるときの体調なども、おいしさを左右する要素です。
画像引用:味香り戦略研究所 おいしさの構成要素
うまみの実験
途中、「うま味の相乗効果」を感じることができる実験がありました。2つの試飲カップに注がれた透明な液体を、片方ずつ飲んでみます。
1つ目ではあまり感じなかった味が、2つ目を口に含んだとたんに広がるうま味が!まさに相乗効果を感じられる体験でした。
ペアリングとは
ペアリングとは、料理とビールの「組み合わせ」のことをいいます。
最近よくワイン用語で「マリアージュ」という言葉を聞きますが、ペアリングはマリアージュとほぼ同じ意味だと思っていいそうです。同じ意味ですが、ワインだとマリアージュ、ビールだとペアリングと使い分けているそう。(調べてみると言葉の意味については諸説あるようでここでは省略…><)
ペアリングの相性の見方として、
- 相乗
- 調和
- 料理が引き立つ
- ビールが引き立つ
- (料理の油や匂いなどを)消す、洗い流す
といった視点が紹介されていました。
これは相乗してるかな?調和してるかな?料理が引き立っているかな?・・などと1つずつ確認していくと、私のような初心者がペアリングをするときの指標となりそうです。
ビールと料理を合わせよう
さて、ここからがお待ちかね!実際にビールと料理のペアリングを試していきます。
ちなみに、ここで提供されるビールは、スプリングバレーブルワリー(SVB)の定番クラフトビール6種類です。これですね↓
画像引用:スプリングバレーブルワリーの特徴・商品ラインナップ|キリン公式通販DRINX
ペアリングのやり方としては、「まずビールを少し飲んで味わい→料理をひと口食べて→口の中の料理がなくなるくらいにまたビールを飲む」という順番でやります。
「496」と「スモークアーモンド」
アーモンドのほのかな甘みやスモーキーな風味が、496の苦味とうまく調和します。
「COPELAND」と「シェーブル」
シェーブルとはヤギのチーズのこと。シェーブルの塩味とコープランドの麦芽のフレーバーがマッチします。
「Daydream」と「クレソンの生ハム巻き」
クレソンの苦味と生ハムの脂味や塩味が、デイドリームがもつ柑橘のフレーバーとマッチします。
「on the cloud」と「ゾンネブルーネとスモークサーモンのオープンサンド」
料理に使われているサワークリームや玉ねぎの酸味と、オンザクラウドがもつフレッシュなフレーバーが合います。
「JAZZBERRY」と「自家製スモークのバーベキューリブ」
ジャズベリーの酸味とバーベキューリブのうま味・脂味がマッチします。
「Afterdark」と「チーズケーキ」
チーズケーキの甘味やうま味と、アフターダークのロースト感が調和します。
ペアリングを終えて
以上、6種類のビールと料理のペアリングを楽しみました。
ペアリングを体験するといってもなかなか難しくて、その組み合わせがなぜいいのか?相乗しているのか調和しているのか?よーーく味わってみてもわからないものもありました(><)
講師の方の解説を聞くと「なるほど……そうかも……」と思いますが、味だけで実感するにはまだまだ経験が足りないようです。
ただ、ビールも料理もとてもおいしかったし、ビール単体では「ちょっと苦手だなぁ」と感じる銘柄でも、料理と合わせることでおいしく感じたのが自分でもビックリ。ペアリングでビールの味わいがかなり変わることが実感できました。
もっといろんな種類のビールと料理のペアリングを試してみたいですね。
▼最後に配られた「ペアリングのポイント」資料
あとは、スプリングバレーブルワリー(SVB)のクラフトビールがどれも飲みやすかったのが印象的。
もともと苦手に感じていた黒ビールやホワイトビール系の銘柄でも、わりとイケるしこれなら飲める!という感じ。日本人向けに作られているからかな?苦手意識をもたずにいろいろ試した方がいいですね。
ペアリングの基本のき
最後に講師の方が教えてくれた、ペアリングの基本のきをご紹介。
迷ったら 色で合わせる、といいんだそう。
たとえば、、、(黄色い)から揚げには(黄色い)ビール、(ピンクの)サーモンには(ピンクの)ロゼ、(赤い)マグロには(赤い)ワイン、、、
といった感じで、まず「色」で合わせると大外しはしないそうですよ。
まとめ
というわけで、ビールセミナー「ビールと料理のペアリング」の参加レポでした。はりきって書いたら長くなってしまった・・・(><)
今回はお昼時にあるセミナーだったので、ランチ代わりになるかな~と考えていましたが、結局セミナー後にまた食事にいったくらいに料理の量は少なめでした。前もって軽く食事してから参加しても大丈夫かも。
ただビールの量はジョッキ1.5杯分ほどいってたようで(!)小さいグラスで飲むのでそんなに飲んだ気にならないのですが、意外に酔いますのでご注意を。
セミナーの内容は充実してたので大満足!家でビールを飲むときは、たまには料理とのペアリングも考えてメニューを決めたいですね。たまには。(だって毎日飲んでるから…)
そうそう!お土産もありました。試飲でも使った、SVBのロゴのついた小ぶりの「テイスターグラス」でした。
▼スタッキングしても可愛い♪