トリアとケノン両方使って比較してみました
どちらを買うべきか悩んでいる方のために、両方持っている私が、2つをくわしく比較してみました。
家庭用脱毛器には、大きく分けて「レーザー式」と「フラッシュ式」の2つの種類があります。
レーザー式の脱毛器は、日本で唯一の「トリア」という製品があります。
フラッシュ式の脱毛器は、いくつかありますが、その中でもっとも人気が高いのが「ケノン」です。
外観を比較
最初に、トリアとケノンどっちがどっちかを確認してみます。
左側の、細長いドライヤーのような形をしたものが、レーザー式の「トリア」。
右側の、本体と持つところがコードでつながれている形のものが、フラッシュ式の「ケノン」です。
価格を比較
まずは、気になる価格から比較していきます。
トリア | ケノン |
---|---|
脱毛器4X:54,800円(税込) 脱毛器プレシジョン:36,800円(税込) |
メーカー希望小売価格:98,800円(税込) 実売価格:69,800円(税込) ※時期や内容により変動 |
トリアの価格が約5万5千円に対して、ケノンは約7万円です。
価格だけ見ると、トリアが約1万5千円ほど安いことがわかります。
トリアもケノンも、定期的にキャンペーンや割引をするので、これより安くなることもありますが、大体これくらいの価格差はあるようです。
どちらも高い買い物には変わりありませんが、比較的トリアの方が手が届きやすいでしょうか。
性能を比較
次に、トリアとケノンの性能を比べてみます。
最初に書いたとおり、トリアは「レーザー式」、ケノンは「フラッシュ式(IPL式)」の脱毛器という違いがあります。
レーザー式とフラッシュ式、どちらがいい!とは一概には言えず、どちらも一長一短あるので、自分に合った(合いそうな)方を選ぶとよいです。
ただ、フラッシュ式よりもレーザー式の方が、ムダ毛に含まれる色素にしかアプローチしないという性質から、どちらかといえばレーザー式の方が脱毛効率がよく、肌にもやさしいと言えます。
生産国・販売国を比較
トリアはアメリカ製なのに対して、ケノンは日本製です。
トリアは本社があるアメリカはもちろん、ヨーロッパ各国などでも展開しており、アジアでは日本と韓国で販売されています。さらに、(日本でいうところの厚生労働省にあたる)「FDA」というアメリカ合衆国の政府機関に認可されている脱毛器です。
トリアの日本での販売は、インターネット販売に加え、ハンズやロフトなど一部の店舗での販売も行っています。
ケノンは日本人向けに開発された製品で、インターネットでのみ販売されています。
脱毛にかかる回数や期間を比較
次に、脱毛にかかるおおよその回数や期間を比較してみました。
トリアがレーザー脱毛、ケノンがフラッシュ脱毛であることを踏まえると、個人差はあるものの、おおよそ以下の表のようになると考えられます。
毛の再生がほとんどなくなり、ムダ毛が気にならなくなる(手入れがほとんどいらなくなる)までの回数&期間です。
トリア | ケノン |
---|---|
回数 | |
5〜10回 | 10〜20回 |
期間 | |
3ヶ月〜1年 | 半年〜2年 |
※個人差があります。(目安) |
1回にかかる手間を比較
ただ、トリアとケノンには、一度に照射できる「面積」に大きな違いがあります。
レーザー式の脱毛器は、せまい照射口から強い光を出します。トリアはレーザー式なので、やはり照射口はせまいです。大きさは、直径8ミリ(8mm)の円形で、面積は、約1平方センチメートル(1㎠)です。
一方ケノンの場合、四角いカートリッジから照射光が出ますが、このカートリッジの照射口の面積は、2.0cm × 3.5cm で、7.0平方センチメートル(7.0㎠)です。(ラージカートリッジ)
さらに一番大きいエクストララージカートリッジでは、9.25平方センチメートル(9.25㎠)あります。このサイズは業界最大で、フラッシュ式の家庭用脱毛器の中でも、圧倒的な面積の広さです。
照射する面積が広ければ、それだけ照射回数は少なくて済みます。
たとえば、各製品が公表している「ひざ下(片方)の照射回数」を比較すると、トリアが 600回 なのに対して、ケノンは 150〜170回 です。
つまり、ケノンの方が1回にかかる脱毛の手間は少なくて済むことがわかります。
ただ、ここで1つ注意点があります。それは、トリアとケノンは照射間隔(チャージ時間)に差があるということです。
トリアは1秒につき約1回の照射が可能ですが、ケノンは3〜5秒に1回くらいしか照射できません。トリアは「プッ…プッ…」と連続で照射できますが、ケノンは「バシュ・・・・・・バシュ・・・・・・」と1回照射するごとに3〜5秒ほど間隔が空きます。
またケノンの照射の前と後には、保冷剤などで十分に冷やすことが必要とされているため、実際にはもっと間隔が空いてしまいます。
というわけで、トータルの時間で見るとそこまで差はないのですが、照射面積の広いケノンの方が、1回にかかる脱毛の手間は少なく済みそうです。
保証内容を比較
トリアには、本体2年保証(購入から2年以内であれば無償で修理または交換)があります。さらに、もし購入して肌に合わなかった場合は、30日間返金も可能です。
ケノンには、メーカー1年保証(購入から1年以内なら無償で修理または交換)がありますが、返金保証はありません。有料で5年保障サービスもあります。
使用感を比較
本体の形状と使用時間
トリアとケノンの使い方の大きな違いは、トリアは本体そのものを持つのに対し、ケノンはハンドピースを持ってお手入れするところです。
トリアの方が重さがあり、利き手ではない方で持つと、やはりやりづらさは感じます。一方、コードがないので邪魔にならず、どこでも持ち運びできるのは良いですね。
ケノンは本体から電源コードが出ており、それをコンセントに接続して使用するので、コンセントの近くでしか使用できません。もしくは延長コードを使用する必要があります。
トリアは充電式で、照射レベルにもよりますが、連続して使用できるのは約1時間ほどです。フル充電するのに約2時間半ほどかかります。充電中は使用することができません。
脱毛の効果は?
気になる脱毛の効果ですが、どちらも2週間に1度の照射で、3回目には明らかに毛の量が減っていると感じられました。
それ以降も継続してやって3ヶ月以降、(そのとき成長期だと思われる毛根の)大部分の毛が気にならないほどになりました。
この毛量が減る感覚は、トリアもケノンもどちらもそれほど差がなく実感できました。
痛みは?
照射時、トリアの方が痛いという口コミが多いのですが、確かにケノンよりトリアの方が痛みは強いです。
トリアは、場所によって針でチクッと刺すような痛みがします。
V・Iラインや足首の上など、毛が濃いところや皮膚が薄いところがとくに痛く、私の感覚だと、V・Iラインはレベル1だと気にならないですが、レベル2だとチクッとした痛みを感じます。他の部位は、レベル5で全て照射できるくらいです。
ケノンは、痛みはそれほどありませんが、場所によっては「熱さの中に一部痛みがある」という感覚がします。私の場合、V・Iラインはレベル6〜8、その他の部位はレベル10で照射できる強さです。
トリアもケノンも、照射前に保冷剤などで皮膚を冷やしておくと、痛みがやわらぎます。
肌へのやさしさは?
トリアのレーザー光は、ほぼ全ての光が毛根にアプローチします。
トリアで使用されている、光の波長810nm(ナノメートル)前後のダイオードレーザーは、「毛の黒いメラニンのみ」をターゲットにするためです。
よって毛根以外の、肌への影響は少ないと言えます。
一方ケノンのフラッシュは、複数の波長を含んだ光を照射します。
ケノンは、照射前後に保冷剤などで冷やすことが必須です。これは、照射した光が「肌を通じて」毛根にアプローチしていることを示しています。
ただ、ケノンには美顔カートリッジが付属していて、カートリッジを交換することでフェイシャルエステができる、「美顔機能」が備わっています。
つまり、トリアは脱毛機能に特化しているのに対し、ケノンは脱毛も美顔もそこそこできる、といったイメージでしょうか。
トリアとケノンはどっちを買うべきか?まとめ
脱毛の「効果」については、どちらの機種もきちんと効果を感じられましたので、後は「価格」や「脱毛したい部位」などを総合的に判断して好みのものを選ぶとよいです。
感覚値ですが、1回の手間はかかるし痛みもあるが短期間(3ヶ月〜1年?)で済ませたいんだったら「トリア」、1回の手間を減らして長期間(半年〜2年?)がんばるんだったら「ケノン」がいいのではないでしょうか。
まったく初めて脱毛をするのでしたら、手間が少なくて照射面積の広い「ケノン」の方が、最初のうちは効率がよいかもしれません。
どちらも持っている私ですが、気に入っているのは「トリア」です。省スペースでデザインがよく、自宅で家族がいる部屋でも使用できる(強い光や大きな音がでない)ので助かります。
さらに、家で時間がある時にさっと取って使える手軽さがあるので、脱毛をする心理的ハードルがかなり低くなったのが良かったですね。面倒でサボりがちだった私には向いている脱毛器です。